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組織の大小にかかわらず、
判断基準を
私欲・私事に比重を置いている
リーダーは、必ず失敗する。
何故ならメンバーの感情が、
それを受け入れないから。
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※長文です
稲盛塾長の著書
「心を高める経営を伸ばす」
の
素晴らしいリーダーであるために
の一つに
『判断のものさしを備える』
があります。
リーダーは毎日、部下から
様々なことで相談を受け、
決断しています。また、
家に帰っても、奥さんから
相談を受け、判断を
していることでしょう。
判断をするということは、
問題を自分の中の“ものさし”と
照らし合わせて決める
ということです。
しかし中には、ものさしを
持ち合わせていない人を
見受けます。
自分の尺度がないために、
世間の常識や先例、
他人の助言に自らの判断を
委ねてしまっているのです。
また、得手勝手なものさしを
持っている人がいます。
自分にとって損か得か
ということが判断基準なのです。
基準は確かに持っているのですが、
利己的な判断をしてしまうのです。
人生はひとつひとつの判断の
集積で成り立っています。
正しい判断がなされていれば、
素晴らしい人生を
送ることができるでしょう。
そのためには、
ものさしとなるべき哲学を
持たねばなりません。
その哲学とは、
公正、正義、誠実といった、
人間としての道理に基づいた
考え方のことをいいます。
これを、判断の基準、ひいては
人生のものさしとして
いかなければなりません。
また、
部下・後輩を持ったときのために
の一つに
『無私の心が人を動かす』
があります。
人を動かす原動力は、ただ一つ
公平無私ということです。
無私というのは、
自分の利益を図る心がない
ということです。あるいは、
自分の好みや情実で
判断をしないということです。
無私の心をもっている
リーダーならば、
部下はついていきます。
逆に、自己中心的で
私欲がチラチラ見える人には、
嫌悪感が先立ち、
ついていきかねるはずです。
明治維新の立役者、
西郷隆盛は、
「金もいらない、名もいらない、
命もいらないという奴ほど、
始末に負えないものはない。
しかし、
始末に負えない者でなければ、
国家の大事を
任せるわけにはいかない」
という言葉を残しています。
つまり、
私欲がない者でなければ、
高い地位につけるわけには
いかないと言っているのです。
リーダーの指示ひとつで、
部下の士気も上がれば、逆に
部下が苦しむことにもなります。
それなのに、
自分の都合によって指示をしたり、
ものごとを決めたり、
感情的になったのでは
誰もついてきません。
リーダーは、まず
自らの立つべき位置を
明確にすべきです。そして、
私利私欲から脱却した、
「自分の集団のために」
というような大義に、
自らの座標軸を置くべきです。
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