先週末の事。
長居にある大阪市立自然史博物館に勤める友人から連絡が入る。。
「キリンの装具が見つかったんだけど。使う?」
「はいはい!もちろん使いますよ!」
土曜日に経営計画発表会に出席していた仲間に聞いてみる。
「キリンさんの装具なんか作ったんや」
「いや、キリン・・・は知りませんけど・・・」
不吉な想いを抱きつつ、
「まぁ、違ってても学校とかに寄付しても良いしねー」
なんて軽い気持ちでということで日曜日に取りに行ってきました。
そこには川村義肢のステッカーが貼ってありました。
本社の住所は・・・
「大阪市北区天神橋1-53」とある。
実は昭和53年2月4日、本社所在地の住居表示変更に伴い現在は
「大阪市北区天神橋1-18-18」です。
ですのでこの装具は昭和53年以前に作られていたということです。
現在、犬さんや猫さんの義足、フラミンゴさん、オオアリクイさんの装具、ウミガメさんのヒレ等、ご用命いただいておりますが、約4・50年前にキリンさんの装具を先達が作っていたことに驚愕しました。
同僚に見てもらうと、
「そういや師匠がキリンの装具作ったって言ってたなぁ」
と言うのです。
「どんな装具か聞いても『忘れたわ!』とおっしゃって、サラッと流してたんですよね。。もう三年早ければ・・・。
三年前にその師匠はお亡くなりになったのです。
そう、あの鼻骨プロテクターやオルトップAFOを“カタチ”にした凄い技術者です。
先達の凄さを再認識し、その礎があるから今があるわけで、先輩方に恥かかせないような抜群の製品力、接遇力、提案力に磨きをかけ続けなければならんなぁ・・・と背筋が伸びました。
それにしても・・・
戴いたご縁を大切に繋いでおかないといけないな、とも再認識させられた事件でした。
私のこと知らなかったら捨てられていて、師匠の功績も忘れてしまうところでした。
ただ、
このキリンさん装具がどこで使われていたのか?不明なんです。みさき公園が有力とされていますが、それも不確かな情報です。
もしご存知の方がおられたら教えて頂けたら幸いです。