＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「戦いの地を知り、 　戦いの日を知れば、 　則（ｽﾅﾜ）ち千里にして 　会戦すべし（虚実篇)。 (戦うべき場所が分かり (攻める場所を選び)、 戦うべき日が分かったら (攻める時機を こちらが選ぶことができたら)、 遠い道のりでも馳せつけて 主導権を失わずに 合戦すべきである (思うように勝利を おさめることができる）)」。 戦略とは、 「ここ(･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「聖智（ｾｲﾁ）にあらざれば 　間を用うること能(ｱﾀ)わず、 　仁義にあらざれば 　間を使うこと能(ｱﾀ)わず、 　微妙にあらざれば 　間の実(ｼﾞﾂ)を得ること 　能(ｱﾀ)わず(用間篇)。 （聡明な思慮深さがなければ 　情報収集者を 　活用することができない、 　仁慈と正義がなければ 　情報収集者を 　使うことができない、 　人の心を知り、 ･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「先知なる者は、 　鬼神（ｷｼﾞﾝ）に取るべからず、 　事に象（ｶﾀﾄﾞ）るべからず、 　度(ﾄﾞ)に験(ｹﾝ)すべからず、 　必ず人に取りて 　敵の情を知る者なり(用間篇)。 （先に知る情報は、鬼神に祈って 　得られるものでもない、 　占いごとによって 　知り得るものでもない、 　過去の出来事によって 　類推できるものでもない、 　自然界の規律によっ･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「賢将（ｹﾝｼｮｳ）の動きて人に勝ち、 成功の衆に出(ｲ)づるゆえんの者は、 先知なり(用間篇）。 （賢明な将が、 　行動を起こせば敵に勝ち、 　功績や業績が誰よりも 　抜きんでている原因(理由)は、 　あらかじめ周囲の状況や相手の実情を 　よく知っているからである）」。 情報とは、行動を起こす前に、 様々な情況・状況を把握すること、 特にライバルの ･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 例年のように「孫子の兵法」を 経営に置き換えて ６日間読み解いていきます。 　 「爵禄(ｼｬｸﾛｸ)百金を愛(ｵｼ)みて、 　敵の情を知らざるは、 　不仁(ﾌｼﾞﾝ)の至りなり、 　人の将にあらず、 　主の佐(ｻ)にあらず、 　勝の主にあらざるなり 　(用間篇)。 　 （官位・俸給・百金(お金)という、 　微々たるモノを出し惜しんで、 　相手の実情･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「年頭新たに一佳書を読み始むべし。 　読書随處浄土。閉門即是深山」 （年頭自警：安岡正篤先生） 　 安岡先生は 三ツの佳（良いもの）を挙げている。 佳い人・佳い山水・佳い書である。 佳い人、佳い山水には、 なかなか出会うことができないが、 佳い書物だけは いつでも手にすることができる。 　 佳い書物を読むことで、 身心共に成長する。 そんな佳書を年･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「年頭新たに一善事を発願すべし。 　一念・光明蔵。十分自由郷」 （年頭自警：安岡正篤先生） 　 人や社会に対して 善い事をするという発願は もちろん大切であるが、 その前に、 他と関係なく自分にとって 具体的に何か一つ善い事を 実行するように志を立てよ。 そして、 それを実行することは、 ひいては社会や人の為に 善事を行う姿勢につながってくる。 ･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「年頭決然滞事を一掃すべし。 　衣を振ふ千仞の丘。 　足を濯ふ萬里の流」 （年頭自警：安岡正篤先生） 　 心のこだわりが、 問題を先送りにし、 意識を停滞させる。 「心の滞りは、 　生存の一切を腐敗させる」 と安岡先生は戒める。 何事も滞らせずに、 水が流れるように 心のつかえを一掃して、 清らかな心境に立つことである。 「上善如水」 ＝＝＝＝･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「年頭古き悔恨を棄てるべし。 　堕したる甑を顧みて何かせん」 （年頭自警：安岡正篤先生） 　 反省は大切だが、 いたずらに後悔をしていては 意気を喪失してしまう。 悔い改めて、心機一転、 前向きに転じなければならない。 そのため、 年頭に際して悔いたものを スッパリ棄て去って、 新しい気持ちで 出発することである。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝    感･･･

＝＝＝＝＝＝＝＝＝ 「年頭まず 　自分の意気を新たにすべし。 　新晨・曙色の気象もて」 （年頭自警：安岡正篤先生） 　 年頭に当たって 「よし、やるぞ！」 と自分に活を入れ、 自分を奮い立たせる。 意気は、 ともすればバラバラに なりがちな身心を統一し、 意識や思考・感情を 調和させるものである。 ＝＝＝＝＝＝＝＝＝    年がら年中　心身が バラバラになってる･･･